(D−9・10 解説)
一看護単位の構成患者、構成職員数をどの程度に定めるかは、看護、介護の質を確保する上で非常に
大きな問題である。一般に、一看護単位当たりの患者数、職員数とも少ないほどマネージメントしやすい。
また、夜勤帯も含めて、職員一人当たり受け持ち患者数は少ないほど細かく対応できる。一方、患者一人当たりに投入できる人件費は経営的な理由から限界がある。特に夜勤帯の配置人数を増やすと、急速に人件費負担が増加する。以上の要因が複雑に絡み合って、一看護単位の平均患者数、夜勤体制が決められる。経験的には、老人病院の場合、一看護単位は患者数50名未満、構成職員数25名、夜勤帯は2〜3名とするのが現実的な望ましい形であろう。
|