(E−3〜8 解説)
サービス業の特性として、サービスが大部分は個人によって生み出され、その場で消費されるために品質の管理が難しい点があげられる。また、100人の職員のうち一人の対応が悪いゆえに、他の99
人の努力が水泡に帰すといった側面もある。となれば、職員の教育、研修を通じてサービスの品質の底上げを図ることが、サービス水準を上げる重要な要因となる。一般に病院は質の高いサービス内容を要求されているのに、教育、研修に費やされる時間も費用もきわめて少ない状況にある。加えて医療、看護、介護はきわめて専門的な知識、技術でもあり、その進歩、発展もめざましいものがある。目先の業務に追われ、自分の病院内だけ、自分の分野だけが世界とならないよう、他の病院や他分野の研修を通じて職員の質の向上を図る必要があろう。
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