(C−3・4 解説)
病院食への関心は高まっているものの、依然として評判は芳しくない。老人病院についていえば、その批判の主なものは、@夕食時間が早すぎる、Aまずい、Bさめている、C食事をせかせる、D形のないものをだす、E食器が貧弱、Fメニューが画一的である、等があげられる。食事こそ入院患者の最大の楽しみであり、残された人生の時間が短い高齢者となれば、一食一食の重みはさらに増してくる。老人病院の場合、食事の介助に多くの人手を確保せねばならぬため、夕食の時間を遅くするにはかなりの困難がともなうが、より日常生活に近づける努力という視点にたてば、夕食は6時以降ということになる。
また、従来は割れにくい、洗いやすい、コストが安い等、管理する側の都合を優先した食器が多用される傾向があったが、香り高い生活の実現のためには食器への配慮は欠かせない。
なお、適温食は、保温トレイの使用または病棟盛りつけの実施で可能となり、選択メニューは毎日最低一食、副食について選択できることが条件となる 。
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